RuffRuff Apps by Tsun

2025/06/13

戸建てとマンションのユニットバスはこんなに違う！失敗しない選び方ガイド

はじめに：ユニットバス、戸建てとマンションで何が違うの？

「そろそろお風呂をリフォームしたいな」

そうお考えの方にとって、まず頭に浮かぶのが「#ユニットバス」ではないでしょうか。
デザインの豊富さ、機能性の高さ、そしてお手入れのしやすさから、多くの方に選ばれています。

でも、実はこのユニットバス、「戸建て用」と「マンション用」で、知られざる様々な違いがあるのをご存知ですか？

「え？お風呂ってどれも同じじゃないの？」

そう思った方もいるかもしれません。
しかし、建物の構造や環境が大きく異なるため、それぞれの住まいに適した設計や機能が求められるんです。
この違いを理解せずに選んでしまうと、せっかくのリフォームが「思っていたのと違う…」という後悔につながってしまうことも。

この記事では、そんなあなたの疑問を解消するために、戸建て用とマンション用ユニットバスの具体的な違いを徹底的に比較し、あなたの住まいにぴったりのユニットバス選びをサポートします。

ユニットバスの「基本のキ」を知ろう

具体的な違いに入る前に、まずは「ユニットバス」がどんなものか、基本的なことを確認しておきましょう。

ユニットバスとは、工場であらかじめ壁・床・天井・浴槽などのパーツを一体成形し、現場で組み立てるお風呂のことです。

ユニットバスの主なメリット

施工期間が短い：現場での作業が少ないため、工期が短く済みます。

防水性が高い：各パーツが一体化しているため、水漏れのリスクが低いです。

お手入れがしやすい：目地が少なく、カビが発生しにくい素材が使われていることが多いです。

高いデザイン性：多様なデザインやカラー、オプションから選べます。

戸建てでもマンションでも、これらの基本的なメリットは共通しています。
しかし、ここからが本題。建物の特性によって、ユニットバスに求められることが変わってくるのです。

戸建て用ユニットバスの「自由度」と「性能」

戸建て住宅は、基本的に独立した建物であるため、ユニットバスの設計において高い自由度が特徴です。
一方で、外気の影響を受けやすいため、特定の性能がより重要になります。

サイズと形状の自由度が高い

天井の高さ：戸建て用のユニットバスは、マンション用と比較して天井が高く設計できることが多いです。これにより、空間に開放感が生まれ、より広々とした印象を与えられます。天井が高いことで、デザインの選択肢も広がり、照明や換気扇の設置場所なども比較的自由に選べます。

奥行きと洗い場の広さ：奥行きも広く取れることが多いため、洗い場をゆったりと確保でき、大きな浴槽や、洗い場にベンチを設けるなど、様々なレイアウトが可能です。家族で一緒に入浴する際やお子さんと入る際にも、ゆとりをもって使えます。

浴槽の選択肢：多様な浴槽のサイズや形状から選ぶことができます。足を伸ばしてゆったり浸かれる大型浴槽や、半身浴ができるタイプ、さらにはジェットバスなどの機能付き浴槽も比較的自由に設置できます。

窓の設置で採光と換気を確保

窓の設置：戸建ての浴室には、窓を設置できるケースがほとんどです。窓があることで、自然光を取り入れて明るい空間にしたり、入浴後に効率的に換気を行ってカビの発生を抑えたりできます。

デザインとプライバシー：窓のデザインやサイズも自由に選べるため、外の景色を楽しみながら入浴するといった贅沢な空間づくりも可能です。ただし、隣家からの視線などプライバシーへの配慮も重要になります。

断熱性と耐震性が特に重要

断熱性能：戸建ては外気の影響を直接受けるため、断熱性能の高さが非常に重要です。浴槽だけでなく、壁、床、天井の断熱材がしっかり施されたユニットバスを選ぶことで、お湯が冷めにくく、冬場でもヒヤッとしない快適なバスタイムを実現できます。これは、光熱費の節約にもつながります。

耐震性能：地震が多い日本では、住宅全体の耐震性はもちろん、ユニットバス自体にも耐震性能が求められます。地震の揺れによる破損や、浴槽の転倒などを防ぐため、フレームが頑丈で、しっかり固定できるタイプのユニットバスを選ぶことが大切です。

浴室乾燥機は高機能モデルが人気

浴室乾燥機：戸建て用では、浴室全体を効率よく乾燥できるパワフルな高機能タイプの浴室乾燥機が人気です。洗濯物を乾かす機能はもちろん、暖房、涼風、換気など、多機能なモデルを選ぶことで、一年中快適なバスルーム環境を保てます。

マンション用ユニットバスの「制約」と「効率性」

一方、マンションは集合住宅であるため、戸建てとは異なる構造上の制約や、近隣住民への配慮が必要になります。
そのため、ユニットバス選びのポイントも変わってきます。

サイズと形状の制約

天井の高さ：マンションの浴室は、上階の配管スペースなどにより、天井の高さが低い傾向があります。そのため、開放感よりもコンパクトさを重視した設計が主流となります。換気扇の設置場所も限られる場合があります。

奥行きと洗い場の広さ：建築構造上、浴室の奥行きが狭いケースが多く、洗い場や浴槽のサイズが制限されることがあります。そのため、限られた空間を最大限に活用するための、工夫されたデザインが求められます。

浴槽の選択肢：設置場所の制約により、選べる浴槽のサイズや形状が限られる場合があります。コンパクトな浴槽でも、ゆったり感じられる工夫が施されたモデルを選ぶことが重要です。

窓がないケースが多い

窓の有無：マンションの浴室には、窓がないケースがほとんどです。これは、建物の構造や、隣戸とのプライバシーの問題によるものです。そのため、換気や採光は、換気扇や照明で補うことになります。

換気の重要性：窓がない分、換気扇の性能が非常に重要になります。湿気がこもりやすいマンションの浴室では、強力な換気扇や浴室乾燥機の活用がカビ対策の鍵となります。

断熱性能と耐震性の考え方

断熱性能：マンションは戸建てと異なり、上下左右を他の住戸に囲まれているため、外気の影響を直接受けることが少ないです。そのため、戸建てほど極端な断熱性能は求められませんが、それでもある程度の断熱性能は必要です。特に窓がない場合は、浴室内の温度が下がりにくく、快適な室温を保ちやすいというメリットもあります。

耐震性能：マンションの建物自体が強固な耐震構造になっているため、ユニットバス単体の耐震性能は戸建てほど強く意識する必要がないとされています。しかし、地震の揺れに対する配慮が全く不要というわけではありません。

浴室乾燥機は軽量・省エネタイプが主流

浴室乾燥機：マンション用では、設置場所の制約や、電力容量の問題から、軽量で省エネタイプの浴室乾燥機が主流です。また、近隣への騒音配慮も重要になるため、静音設計のモデルが好まれます。

失敗しないユニットバス選びの完全ガイド

戸建てとマンション、それぞれの特性を理解した上で、いよいよあなたの住まいにぴったりのユニットバスを選ぶための具体的なポイントをご紹介します。

まずは「現状把握」から！サイズと設置場所の確認

最も大切なのは、現在の浴室の正確なサイズを測ることです。

※据付に必要なのは天井の高さ+床下の高さ。高さの違いで設置可能かどうかが大きく変わります。換気扇の設置も考えると、さらに+αの高さが必要になります。

間口、奥行き、高さ：これらの寸法をミリ単位で測りましょう。特にマンションでは、柱や梁の位置、配管スペースなども影響するため、専門家による現地調査が不可欠です。

搬入経路の確認：新しいユニットバスのパーツを搬入できるかどうかも確認しましょう。エレベーターのサイズや通路の幅が狭い場合、特別な搬入方法が必要になることもあります。

家族構成とライフスタイルに合わせた機能選び

どんなに素晴らしいユニットバスでも、あなたの暮らしに合っていなければ意味がありません。

入浴スタイル：毎日シャワーだけ？それとも湯船にゆっくり浸かりたい？半身浴派？

家族の人数：一度に何人入るか？

お子さんや高齢者の有無：手すりの設置、またぎやすい浴槽の高さ、滑りにくい床材など、安全性を確保するための機能が重要です。

お掃除の頻度：毎日こまめに掃除できるか、それともなるべく楽をしたいか？防カビ・抗菌素材や、自動洗浄機能などを検討しましょう。

乾燥・換気：浴室乾燥機は必要か？洗濯物を干したいか？

性能面（断熱・耐震）も妥協しない！

戸建ての場合は、特に断熱性能と耐震性能を重視しましょう。
冬場の寒さ対策や、万が一の地震に備えることは、長く安心して暮らす上で非常に重要です。

マンションの場合でも、ヒートショック対策や光熱費節約のため、ある程度の断熱性は確保することをおすすめします。

デザインとオプションで理想の空間を演出

機能性だけでなく、デザインも重要な要素です。

カラーコーディネート：壁パネル、浴槽、床の色などを組み合わせて、お好みの雰囲気に仕上げましょう。ショールームで実物を見るとイメージが湧きやすいです。

照明：リラックス効果を高める調光機能付き照明や、明るさを確保するダウンライトなど、空間演出に欠かせません。

収納：シャンプーなどを置く棚やカウンターの形状、タオルバーの位置なども確認しましょう。

その他オプション：浴室テレビ、サウンドシステム、肩湯、打たせ湯など、さらにバスタイムを充実させるオプションも検討してみましょう。

複数のメーカーを比較検討し、ショールームで体感する

ユニットバスを製造しているメーカーは複数あります（LIXIL、TOTO、パナソニック、トクラス、ハウステックなど）。
それぞれのメーカーが独自の強みや特徴を持っています。
カタログやウェブサイトで情報収集：まずは気になるメーカーの製品を絞り込みましょう。
ショールームでの体感: 実際に浴槽に入ってみたり、シャワーを触ってみたりすることで、カタログだけでは分からない使い心地やサイズ感を体験できます。専門のスタッフに相談しながら、じっくり検討しましょう。