【2025年最新】タンクレストイレとは？後悔しない選び方｜メリット/デメリット・リフォーム費用まで徹底解説

「スタイリッシュでお手入れも楽なタンクレストイレに憧れるけど、本当に我が家に合うのかな？」

「節水効果が高いって聞くけど、デメリットはないの？」

「リフォーム費用は一体いくらくらいかかるんだろう…」

近年、その洗練されたデザインと機能性から注目を集めているタンクレストイレ。リフォームや新築の際に、導入を検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、従来のタンク式トイレとは構造が異なるため、様々な疑問や不安を感じるのも当然です。

この記事では、そんなあなたの疑問を解消するために、タンクレストイレの基本構造から、選ぶ上でのメリット・デメリット、気になるリフォーム費用、そして設置時の注意点まで、徹底的に解説します。

スタイリッシュで省スペース！タンクレストイレとは？その基本構造と特徴

タンクレストイレとは、従来のトイレの象徴とも言える、便器後部の貯水タンクを持たない革新的なトイレのことです。では、タンクがないのに、どうやって水を流すのでしょうか？

その秘密は、水道管から直接、高い水圧で水を供給する仕組みにあります。この直接給水方式により、貯水タンクという物理的なスペースが不要となり、トイレのデザインの自由度が高まり、サイズもコンパクトになるというメリットが生まれました。

タンクレストイレの主な特徴

コンパクトな設計：タンクがない分、奥行きが短くなり、トイレ空間をより広く有効活用できます。特に、狭いトイレや通路の確保が難しい場合にそのメリットを発揮します。

スタイリッシュなデザイン：タンクがないことで、トイレ全体がすっきりとした印象になり、モダンで洗練された空間を演出できます。便器とウォシュレットが一体化したデザインも多く、インテリア性が高いのが特徴です。

お手入れの簡便性：タンクの裏側など、手が届きにくい部分がなくなるため、日々の掃除が格段に楽になります。凹凸が少ないデザインも、清掃性を向上させる要因の一つです。

節水性能の高さ：多くのタンクレストイレは、少ない水量で効率的に洗浄できる設計になっています。最新モデルでは、1回あたり3リットル～4リットル程度の水で洗浄できるものもあり、従来のタンク式トイレと比較して大幅な節水が可能です。

導入前に確認すべき重要なポイント

タンクレストイレは多くの魅力を持つ一方で、導入前に確認しておくべき重要な点もあります。

水圧：タンク式トイレは、停電時でもタンク内の水を利用して数回は水を流すことができますが、タンクレストイレは電気で作動するため、停電時には基本的に使用できません。停電対策として、手動で排水できる機能が付いている機種を選ぶか、ポータブル電源などを準備しておく必要があります。

停電対策：穴が開いていないタイプの浴槽を使用している場合は、浴槽に追い焚き用の循環金具を取り付けるための穴あけ工事が必要になります。特に、ホーロー製の浴槽などは穴あけ工事が非常に難しく、対応できるリフォーム業者も限られます。事前に業者に確認することが重要です。

価格：一般的に、タンクレストイレは従来のタンク式トイレに比べて本体価格が高めです。また、設置工事費用も、機種によっては高くなる場合があります。

こんな人におすすめ！タンクレストイレがぴったりなのは？

これらの特徴を踏まえると、タンクレストイレは以下のような方におすすめと言えるでしょう。

・スタイリッシュなデザインのトイレにしたい方

・タンクの裏側に手を伸ばす必要のない、掃除が楽なトイレにしたい方

・トイレ室の間取りが狭めで、従来型のトイレでは圧迫感が生まれてしまう方

・節水に関心が高く、日々の水道代を抑えたい方

・最新の多機能なトイレに魅力を感じる方

魅力満載！タンクレストイレの5つのメリットを徹底解説

タンクレストイレが多くの人に選ばれるのには、明確な理由があります。ここでは、その主なメリットを5つご紹介しましょう。

メリット1：驚きの節水効果で水道代を大幅削減

タンクレストイレの大きな魅力の一つが、その高い節水性能です。
最新モデルでは、1回の洗浄に使用する水量がわずか3リットル～4リットル程度に抑えられています。
これは、一般的なタンク式トイレの洗浄水量（約13リットル前後）と比較すると、1回あたり約10リットルもの節水になる計算です。

例えば、1日に5回トイレを使用するご家庭を想定すると、1年間で節約できる水道代は約4,100円にもなります。長期的に見ると、その差は非常に大きくなります。
地球環境への貢献はもちろん、家計にも優しいのがタンクレストイレの大きなメリットです。

メリット2：洗練されたデザインでトイレ空間をグレードアップ

タンクのないミニマルで洗練されたデザインは、タンクレストイレの大きな魅力です。
便器とウォシュレットが一体となっている機種が多く、凹凸が少ないため、見た目がすっきりとしており、まるでホテルのような上質な空間を演出できます。

各メーカーも、従来のタンク式トイレとの差別化を図るため、タンクレストイレのデザインに力を入れています。
角が取れた丸みを帯びた可愛らしいデザインや、直線的でシャープなデザインなど、様々なテイストの製品が揃っており、あなたの理想のトイレ空間に合わせて選ぶことができます。

メリット3：コンパクトなサイズでトイレ空間を有効活用

タンクがなくなることで、タンクレストイレは従来のタンク式トイレに比べて一回りコンパクトになります。
特に奥行きは、タンクがない分10cm～15cm程度短くなるため、マンションなどスペースが限られたトイレでも、よりゆとりある空間を実現できます。

体が不自由な方の介助が必要な場合や、車いすでトイレを利用する場合など、少しでも広い空間を確保できることは大きなメリットとなります。
また、便器が占める面積が減ることで、視覚的な圧迫感が軽減され、心理的にも快適なトイレ空間になります。
タンクで隠れていた壁面を有効活用して、アートやタペストリーを飾るなど、インテリアを楽しむことも可能です

メリット4：連続使用もストレスフリー！スムーズな洗浄

タンク式トイレの場合、一度水を流すと、タンクに水が溜まるまで次の洗浄を待つ必要があります。
しかし、タンクレストイレは水道管から直接水を供給する仕組みのため、連続して何度でも水を流すことが可能です。
家族が多く、朝の時間帯などトイレの利用が集中するような場合でも、ストレスなくスムーズに利用できるのは大きなメリットと言えるでしょう。

メリット5：最新機能が満載で快適なトイレタイムを実現

タンクレストイレは、多くのトイレメーカーが最も開発に力を入れている製品であり、さまざまな最新機能が標準搭載されているのも魅力です。

・自動開閉機能: 便座に近づくと自動で蓋が開き、離れると自動で閉まるため、衛生的で快適です。

・自動洗浄機能: 便座から立ち上がると自動で洗浄するため、流し忘れの心配がありません。

・温風乾燥機能: ウォシュレット使用後、温風で優しく乾燥させるため、拭き取りの手間が省けます。

・脱臭機能: トイレ空間の気になるニオイを自動で脱臭し、快適な空間を保ちます。

・節電機能: 使用頻度の低い時間帯は便座の温度を自動で下げるなど、節電に配慮した機能も搭載されています。

これらの機能は、日々のトイレタイムをより快適で便利なものにしてくれます。

導入前に要チェック！タンクレストイレの3つのデメリットと対策

多くの魅力を持つタンクレストイレですが、導入前に理解しておくべきデメリットも存在します。ここでは、主な3つのデメリットとその対策について解説します。

デメリット1：故障時のリスクと高額な修理費用

タンクレストイレの最大のデメリットとして挙げられるのが、故障した際のリスクが大きいことです。
従来のタンク式トイレと比較して、電気系統が多く搭載されているため、故障の原因が複雑になりやすく、修理費用が高額になる傾向があります。

タンク式トイレは、ウォシュレット部分を除けば、ほとんどがアナログな仕組みで動いています。
そのため、故障した場合でも原因が比較的単純で、安価に修理できることが多いです。

一方、タンクレストイレは、ウォシュレット機能はもちろんのこと、水を流すという基本的な動作も電力によって制御されています。
もはや電化製品と言えるため、10年以上使用すると、様々な不具合が発生する可能性が高まります。

実際に、タンクレストイレを長年使用した方のブログ記事などを見ると、蓋の自動開閉機能が作動しなくなった、温水が出なくなったなどのトラブルが報告されており、修理の見積もりを取った結果、高額な修理費用に驚き、最終的に全交換を選択せざるを得なかったというケースも少なくありません。

対策：
・長期保証への加入：メーカーや販売店が提供する長期保証に加入することで、修理費用を抑えることができます。
・信頼できるメーカーを選ぶ：長年の実績があり、アフターサービスが充実している信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要です。
・定期的なメンテナンス：取扱説明書に従い、定期的な清掃やメンテナンスを行うことで、故障のリスクを低減できます。

デメリット2：停電時に使用できない

タンクレストイレは、水を流す際にも電気を使用するため、停電時には基本的に使用できません。一方、タンク式トイレは、停電時でもタンク内の水を利用して数回は水を流すことができます。

対策：
・手動洗浄機能付きの機種を選ぶ：一部のタンクレストイレには、停電時に手動で水を流せる機能が搭載されています。
・ポータブル電源を準備しておく：ポータブル電源があれば、停電時でも一時的にタンクレストイレを使用できる可能性があります。
・非常用のバケツと水を用意しておく：最悪の事態に備えて、非常用の水を貯めておくのも有効な対策です。

デメリット3：水圧が低いと設置できない場合がある

前述の通り、タンクレストイレは水道管から直接水を供給するため、一定以上の給水圧が必要です。水圧が低い住宅の場合、タンクレストイレを設置しても、十分な水勢で洗浄できなかったり、最悪の場合、使用できないことがあります。

対策：
・事前に水圧を測定する：専門業者に依頼し、自宅の水道管の水圧を必ず測定してもらいましょう。 ・低水圧対応の機種を選ぶ：一部のメーカーからは、比較的低い水圧でも使用できるタンクレストイレが販売されています。 ・ブースターポンプの設置を検討する：水圧がどうしても足りない場合は、水道管にブースターポンプを設置することで、水圧を上げることができますが、別途費用がかかります。

タンクレストイレへのリフォーム費用相場を徹底解剖

タンクレストイレへのリフォームを検討する際、最も気になるのが費用でしょう。ここでは、タンクレストイレへのリフォームにかかる費用の内訳と相場について解説します。

タンクレストイレへのリフォーム費用の目安は、約15万円～50万円です。この費用は、主に以下の3つの要素で構成されます。

・トイレ本体価格：約10万円～40万円前後。タンクレストイレ本体の価格は、搭載されている機能、デザイン、グレードによって大きく変動します。高機能なモデルやデザイン性の高いモデルほど高価になる傾向があります。

・取付け交換工事費用：約5万円～10万円前後。既存のトイレの撤去、新しいタンクレストイレの設置、給排水管の接続などの工事費用が含まれます。

・諸経費：本体価格＋工事費の10%前後が目安。運搬費、廃材処理費、工事管理費などが含まれます。

費用が高くなるケース

以下のような場合は、リフォーム費用が上記の相場よりも高くなる可能性があります。

・内装工事が必要な場合：トイレの交換に合わせて、壁紙や床材の張り替え、照明器具の交換などを行う場合は、別途内装工事費用がかかります。

・間取り変更を伴う場合：トイレのスペースを広げたり、位置を変更したりするなどの間取り変更を伴う場合は、解体工事や壁の新設などの費用が追加で発生します。

・水道管の工事が必要な場合：水圧が低い場合にブースターポンプを設置したり、給排水管の位置を大幅に変更したりする場合は、別途水道管工事費用がかかります。

費用を抑えるためのポイント

タンクレストイレへのリフォーム費用を少しでも抑えるためには、以下の点を検討してみましょう。

・複数の業者から見積もりを取る：複数のリフォーム業者から見積もりを取り、比較検討することで、適正な価格で工事を依頼できる可能性が高まります。

・必要な機能に絞って選ぶ：多機能なモデルは高価になるため、本当に必要な機能だけを搭載したシンプルなモデルを選ぶことで、本体価格を抑えることができます。

・キャンペーンやセールを活用する：リフォーム業者や家電量販店などが実施しているキャンペーンやセール期間中に購入することで、通常よりもお得にタンクレストイレを手に入れることができる場合があります。

まとめ：タンクレストイレで、快適でスタイリッシュなトイレ空間を実現

この記事では、タンクレストイレの基本的な構造、メリット・デメリット、リフォーム費用、そして導入時の注意点について詳しく解説しました。

タンクレストイレは、そのスタイリッシュなデザイン、節水性能、コンパクトさ、そして豊富な機能により、快適でモダンなトイレ空間を実現できる魅力的な選択肢です。

しかし、導入にあたっては、水圧の確認、停電対策、そして故障時のリスクなどをしっかりと理解しておくことが重要です。また、リフォーム費用も、機種や工事内容によって大きく異なるため、事前にしっかりと情報収集を行い、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

この記事が、あなたの理想のタンクレストイレ選びの一助となれば幸いです。快適でスタイリッシュなタンクレストイレで、日々の生活の質を向上させてみませんか？